TSモノについて、ゲーム等適当作成中(技術はアレです。)


by 295tomato
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キツネになっても、そのいち

リハビリという事で書いてみました、文章が長くなったので何個かに分けました。
文章が変な部分があると思いますがよろしけばご指摘等お願いします。
ゲーム開発も進めないと……。


そのにはこちらへ


そのさんはこちらへどうぞ


絵師:オーダーメイドOMC様より、夏本様にイラストを描いて頂きました。









「ここが依頼のダンジョンか……。」

周りを見渡すと一面緑、緑、緑。
人が到底歩けないような森を地図とコンパスを用いて歩くこと30分。目的のダンジョンを見つけた。
ポツーンと石垣で作られた入り口。
石垣からは雑草がはみ出しており、長らく人……動物すら来ていないような雰囲気だ。

俺、キヨヒコは一人のCランクの冒険家だ。
Cランクというは冒険家に与えられる地位を示すものでありA~Eまである。
A、B、C、D、Eの中のCという事は俺は中堅冒険家という事になる。

俺が受けた依頼はCランク冒険家向けの依頼だ。

依頼といっても様々な形の依頼がある。
モンスターの討伐、○○を手に入れてほしい、警備を手伝ってほしい――等。
ちなみに今回の依頼はこのダンジョンの奥にあるという『光る草』を手に入れて欲しいという内容だ。

この光る草は見た目がとても美しい事から、貴族たちの間ではとても有名らしい。
それゆえ流通量は少なくとても高価になる。
それがこのダンジョンの奥に出現したという噂が立った。
依頼主の金持ちのオヤジ(変な趣味のオッサン)がこの噂を聞きつけ、依頼をギルドにお願いしたらしい。
もちろんランクが高い冒険家に依頼したほうが成功率も高くなる。
だが、Aランクの冒険家だととてつもない依頼料になるのは目に見えているのだ。
金持ちの癖にCランクの冒険家に頼むあたりケチなのだろう。


ギルドの説明が遅れたが、ギルドというのは俺達冒険家の拠点みたいなものだ。

このギルドから冒険家達は依頼を受け、報酬をもらいその金で飯を食って生きるのだ。


俺はダンジョンに入る前に用意した手荷物の中身を再度確認する。
その中にある必要な物を確認した後、状態異常一覧表と書かれた本を取り出し中身を確認する。

この状態異常一覧表というのは結構重要だ。
ダンジョンの中ではいつどこで何のアクシデントが起こるか全くわからない。
そうなった場合に対処方法がこの本に書かれているのだ。
毒の治し方から○○に違和感を感じたらどんな状態異常になってしまったか、という感じで詳しく書かれている。

中には体が変わってしまう奇妙な状態異常もあるのだ。
カエルになってしまいました、とか俺は実際にその状態異常を見たことがないが本には書かれている。
いくらか本に書いてあるその状態異常を紹介したいと思う。



・カエル病

その名の通り自分の体がカエルそのものに変化してしまう状態異常。
主に敵モンスターの呪いの魔法等によってカエルに変えられてしまう。
治すには呪い解除系の薬、魔法によって安易に治る。
安易に治るが、カエルになっている間はほぼ何も出来ないので踏みつぶされて
カエルのまま一生を終えるなんていう悲惨な目にあった冒険者もいるらしい。



・小人病

体が小さくなり妖精と同等の大きさに変化してしまう状態異常。
小さくなったらカエル病と同様何も出来なくなってしまうので結構ヤバい。
こちらも治すには呪い解除系の薬、魔法によって安易に治る。
カエル病と違い、ダンジョンに仕掛けられた罠によって小人病になってしまう事が多いのだとか。



・性転病

その名前の通り性別が変わってしまう状態異常。
男性が女性になって、女性が男性になってしまう。
珍しい状態異常なので治療法が確立されておらず、一度性別が変わったら一生そのまま何ていう冒険家もいるらしい。
なお男性は前衛が得意であり、女性は後衛……魔力が男性に比べ高く、魔法が得意な傾向がある。
中には男性だが後衛が得意であり女性だが前衛が得意な人もいる。
もっと魔法を極めたいがゆえこの状態異常にわざと罹り女性になった冒険家も俺の知り合いに一人いる。



・サキュバス病

サキュバスに襲われたが最期、精気を完全に吸われ眷属と化した場合この状態異常になる。
眷属になった場合、性別問わず親元のサキュバスが理想としている姿に変えられてしまう。
サキュバスはレズ嗜好な傾向があるらしく男性も女性も皆かわいい理想の女の子のサキュバスちゃんへなってしまうらしい。
眷属化した者は親元のサキュバスの言いなりになってしまい親元に精気を捧げる為、日々奮闘するハメになるのだとか。
(もちろんエロい方面で)
もはや状態異常とはいえない怖さがある。



・妖狐病

妖狐というのは頭に生えた二本のキツネ耳に九の尻尾がお尻から生えた女性の事を指す。
妖狐に襲われ、『噛まれた場合』にこの状態異常に罹ってしまう。
罹った場合一瞬だけ熱っぽく感じるので、それで妖狐病になってしまう。
治す方法は強力な術者による呪い解除の魔法か、感染元になった妖狐を殺す事で治療出来る。

サキュバス病と違いタチが悪いのは『噛まれたら』感染だろう。
サキュバス病は精気を完全に吸われた場合になってしまうが、こちらは妖狐から噛まれるだけで感染してしまう。
その為、前衛型である俺にとって天敵であるといえる。

また、この妖狐病は独特な状態異常で二段階に分かれて症状が進行するらしい。


・一段階目

状態異常に罹った人間によって発症の誤差はかなりあるらしい。
感染した瞬間に発症する者や、感染して数週間経った後に発症する者も。
発症した場合、体が変貌していきサキュバス病と同様親元が理想としている姿の妖狐になってしまう。
妖狐は女性しか存在しないので男だろうが女だろうが必ず女のキツネへと変貌してしまう。
サキュバス病と違い潜伏期間に誤差があったり、親元の言いなりにはならないという特徴がある。

なお元の姿に戻る為の治療方は現在の所発見されていない。
一段階目が発症した場合には、二段階目が起こる前に被害を最小限に抑えるのが最善手らしい。
最小限に抑えるには呪い解除系の薬、魔法によって治すらしい。
体は一生キツネのままで元に戻らないが精神までもが変化し人間を襲い始めるよりはマシだろう。
一段階目のみ発症した感染者は、他人を感染させる能力は一切持ち合わせていない。
その為人間社会で充分生きて行く事も可能だろう。(見た目はかなり目立つが)
中には体が妖狐になったがゆえ、その見た目を生かして特定の人向けの喫茶店で働き始めた元男の冒険家もいるのだとか。


・二段階目

体が完全に妖狐に変貌した後は一段階目と同様急に発症したり、数週間経った後に発症するらしい。
一段階目が体の変化なら、二段階目は精神の変化。
この二段階目が進行した場合精神面も完全に妖狐のソレになってしまい人間を襲い始める。
その昔、俺が普段利用している冒険家ギルドで一段階目と二段階目をほぼ同時に発症した者がいてそれはまた大変だったとの事。



・妖精病

体が小さな妖精のソレになってしまう状態異常。
主に神様を怒らせてしまった時になってしまう。
(神は妖精を下僕として使いっぱしりにしているのだとか。)
なお治療法は確立されていない為、二度と元に戻る事は出来ない。一生手のひらサイズの妖精さんになってしまう。
サキュバス病、妖狐病と同様妖精は女性しかいないので元の性別が男だろうが女だろうが妖精の女の子と化してしまう。
二度と元に戻れない代償として空を飛べるようになったり、魔力が元の姿の数倍にまで膨れ上がるらしい。



……一通り状態異常一覧表に目を通した後、本を閉じて俺はダンジョンの中へ入る事にした。
今日も無事帰ってこれる事を祈って。
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by 295tomato | 2013-03-18 23:50 | 小説 | Comments(0)